今までに人生最後の日を意識したことはありますか?
本書ではお金の増やし方ではなく、「お金の使い方」を紹介します。
死ぬまでお金を貯めこむのではなく、使い切ることを目標としているのが斬新です。
使い切るには稼いだお金を人生が豊かになる「経験」に換える必要があります。
人生最後の日に後悔しないために今からできることを紹介します。
この記事を読むことでお金を使い切るということの意味が理解でき、
今後の人生が豊かになるきっかけを得ることができます。
- アリとキリギリスの寓話
- 今しかできないことに投資する
- 一刻も早く経験にお金を使う
- ゼロで死ぬ
- 年齢に合わせて「お金・健康・時間」を最適化する
- まとめ
アリとキリギリスの寓話
アリとキリギリスのイソップ寓話は知っていますか?
勤勉なアリは冬の食料を蓄えるために忙しく働きました。
一方で気楽なキリギリスは自由に遊んで暮らしました。
やがて冬が到来するとアリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待ち受けていました。
この寓話の教訓は人生には働くべき時と遊ぶべき時があるということです。
もっともな話ですが疑問が残ります。アリはいつ遊ぶことができるのでしょうか?
それがこの本のテーマです。
働いて経済的に豊かになるだけではなく、人生そのものを豊かにする方法があります。
そのためには「お金を貯める」のがよいという固定観念にとらわれるのではなく、
「お金を使い切る」という新しい視点で人生をとらえなおす必要があります。
今しかできないことに投資する
私たちは喜びを先送りしすぎる傾向があります。
人生が無限に続くような気持ちでやりたいことを我慢しお金を節約します。
しかし、人は老化に逆らうことはできずいつか死にます。
だからこそ限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考える必要があります。
ここで本書が提案するのは今しかできないことにお金を使うことです。
私たちはお金を無駄にすることを恐れるため、お金を使う機会を逃します。
やりたいこと・挑戦したいことはあるのにあと一歩が踏み出せない。
私もこのブログを始めるのにとても勇気がいりました。初期費用は少しですが(笑)
大切なのは自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまずお金を使うことです。
ちなみに私はブログを始めて本当に良かったと思っています。
こうして読者の方に「投資」について発信して繋がれるだけではなく、
自分の投資の知識が増え、ライティング力が向上していくからです。
みなさんもぜひ今しかできないことは何なのか考え、お金を使ってみましょう。
一刻も早く経験にお金を使う
人生で1番大切なのは「思い出作り」です。
なぜかというと、人生の最後に残るのは思い出だからです。
人生は思い出作りによって得られた経験の合計です。最後に振り返ったとき、
合計された経験の豊かさがどれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになります。
思い出作りの例として旅行があります。楽しかった旅行を思い出してみましょう。
その旅行について友人に話したり、自分一人で旅の回想をしたり
一緒に旅した人と思い出話にふけったりと繰り返し思い返すことで喜びを得ていませんか?
旅行の例から分かるのはお金を払って得るのは経験だけではなく、
その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり「記憶の配当」も含まれるということです。
記憶の配当を考えるとできるだけ早く経験に投資した方がよいことが分かります。
なざなら、早く経験に投資することで記憶の配当がたくさん手に入り
残りの人生で多くの喜びをもたらすからです。
つまり、10代や20代で素晴らしい経験をしたら残りの何十年という長い期間で
何倍もの効果が表れるということです。
ゼロで死ぬ
本書が目標とするゼロで死ぬとはどういうことでしょうか?
それは生きているうちにお金を使い切ることです。
莫大な時間を費やして働いて稼いだお金をすべて使わずに死んでしまえば
人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになります。
死んでからその時間を取り戻すことはできません。
しかし、ゼロで死ぬことを提案すると「お金を残して死ぬことは無駄ではない。
子供に相続すればいい。」と反論する人がいます。
作者はこの反論に対して「誰かにお金を与えるなら早い方がいい。死ぬまで待つ必要はない。」
と考えています。つまり、死んでから与えるのは遅すぎるということです。
大切な子供たちが受け取った財産を最大限に活用できるタイミングを見極めて
お金を与える必要があります。
加えてゼロで死ぬことには恐怖の問題があります。
多くの人が死ぬ前にお金を使い果たすのは怖いと考えます。
作者はこの考えに理解を示す一方で、必要以上にお金を貯めこむ必要はないと言います。
統計データから分かるのは、何十年もかけて資産を増やし続け老後になるまで
お金を使い始めていない人が多いことです。
なんと70代になっても人々はまだ未来のためにお金を貯めようとしているのです。
これは苦労して稼いだお金を自分より長生きさせようとしていることになります。
今の生活の質を下げてまで老後に備えすぎるのは大きな間違いだと言えます。
年齢に合わせて「お金・健康・時間」を最適化する
お金の価値は加齢とともに低下すると聞くとどうでしょうか?
年をとると本当にお金の価値が低下するのか疑問に感じると思いますが一般的な事実なのです。
なぜかというと、高齢になり衰弱してしまうとできる活動が限られるからです。
つまり、10代や20代という経験を楽しむ能力が高いときに多くのお金を使うのは
理にかなっているということです。
そして「お金・健康・時間」のバランスを年齢によって変えていく必要があります。
一般的に若いときは健康で自由な時間はあるのに対してお金はあまりありません。
逆に老後生活を送っている60代以上の人は時間が豊富にあり、お金も程ほどあるのに対して
健康状態は衰えています。
この両極端の間に位置する中年の年代は健康とお金のバランスが良くなる傾向があります。
しかし、子供がいる場合や仕事が忙しい場合では時間が不足しがちです。
そのため、各年代に応じて「お金・健康・時間」のバランスを取るために
豊富な要素(例:お金)を他の要素(例:健康or時間)と交換する必要があります。
その中でも特に大事なのが「健康」です。
健康を害するといくらお金や時間があっても楽しむことはできません。
そのため、若いころから健康に投資をする方が人生全体の充実度は高まります。
健康に投資をすると言ってもジムに通うなどお金をかけなくても
15分散歩する程度でも十分効果があります。
ちなみに私は登山が趣味なので楽しみながら健康を維持しています。
他にも各年代ごとに何をすべきか具体的に知りたい人は本書を読んでみて下さい。↓
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
お金を使い切るということの意味が理解できたでしょうか。
大きなお金を使う時はとても勇気がいりますが、早く素晴らしい経験をすることで
何倍もの効果が残りの人生で現れることがあります。
いつ何にお金を使うべきかを書き出して、経験に換えられると最高です。
他にも年齢に応じて「お金・健康・時間」を最適化する必要がありました。
この3つの中で自分に今何が不足しているかを考え、豊富な要素(例:お金)を
不足している要素(例:時間or健康)と交換していきます。
そして3つのバランスを取ることで豊かな人生を送りましょう!
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